2020
08/24

はじめに

新型コロナウイルスが蔓延している昨今、新型コロナ関連ニュースの他に「街角景気(景気ウオッチャー調査)」という言葉を多く耳にしていませんか?

街角景気とは、日本の経済動向を示す指標のひとつで、新型コロナが発見されてからは、過去最低水準を記録していました。

今回は、街角景気の悪化がもたらす経済効果について、お話をしていこうと思います。

街角景気とは

街角景気とは、正式名称「景気ウオッチャー調査」であり、2020年に始まり、内閣府が毎月公表する景気に関する指標のひとつです。

街角景気は、国内12の地域(北海道・東北・北関東・南関東・甲信越・東海・北陸・近畿・
中国・四国・九州・沖縄)を対象に調査を行います。
街角景気を行う目的は、地域の景気動向を把握するためであり、景気動向判断の基礎資料とされています。

そして、調査対象は家計・雇用・企業の3つに分けられ、景気動向に敏感な業種を対象に調査が行われます。調査対象となる業種は主に、小売店業者やタクシードライバー、職業安定所の職員などです。

毎月発表される街角景気の指標を見ることで、各地域や日本国内の景気動向を把握できます。
景気動向を把握することで、物的投資や金融投資の参考になるのみならず、個々の生活スタイルにも少なからずの影響を与えています。

新型コロナで街角景気が悪化

2020年1月に日本国内で、新型コロナ感染者が初めて発見されて以来、感染者数が爆発的に増えました。
また、政府が行った緊急事態宣言の影響も受け、2020年4月には過去最低水準を更新。その後、緊急事態宣言が開けた5月は、少し持ち直すも低水準は続いていました。

緊急事態宣言が解除され、経済活動が再開した2020年6月からは、大幅に上昇し2002年2月以来の大幅な上げ幅を記録しました。

若干程度持ち直したように見える街角景気も、新型コロナの影響をしっかりと受けてしまいます。そのため、第2波・第3波が訪れればまた、大きな下げ幅となってしまうことでしょう。

街角景気の悪化が及ぼす経済影響

街角景気の悪化=景気の衰退と考えて良いです。
つまり、街角景気が悪化しているということは、「現時点で景気動向が衰退している」ということです。

2020年6月には、若干程度持ち直したように見える指標も、新型コロナの影響次第ではまた、悪化傾向になりえます。

街角景気はひとつの指標でしかありませんが、経済などへ及ぼす影響は甚大です。
例えば、街角景気が悪化しているということは、景気動向が悪化しているということですので、企業などの投資活動が消極的になります。

投資行動が消極的になった結果、採用人数を減らしたり、賞与の削減、リストラなどによる人員削減が起こったりします。結果として、景気が衰退してしまいます。

単純に、「景気が良ければものが売れる」「景気が悪ければものが売れない」ということだけです。
ものが売れれば、より多くのお金が流通するため、より経済活動が活発化します。
一方でものが売れなければ、お金の流通量が減ってしまうため、経済が衰退していきます。

新型コロナの影響から、企業のみならず個人も消費活動が消極的になってしまっているため、今後の街角景気にも要注目です。

まとめ

今回は、街角景気(景気ウオッチャー調査)の悪化がもたらす経済への影響についてお話をしてきました。

新型コロナの第2波・第3波が懸念される昨今、新型コロナに対する予防を徹底しながら、経済活動も続けなければいけません。
先に紹介したように、緊急事態宣言が発令されてからの街角景気は過去最低となりました。

今後求められることは、経済活動を続けながらも、新型コロナを抑制することです。

これからの街角景気にも注目しながら、経済や新型コロナに対する対策を行っていきましょう。

本記事の著者

世古口俊介
世古口俊介 代表取締役
プロフィール
2005年4月に日興コーディアル証券(現・SMBC日興証券)に新卒で入社し、プライベート・バンキング本部にて富裕層向けの証券営業に従事。その後、三菱UFJメリルリンチPB証券(現・三菱UFJモルガンスタンレーPB証券)を経て2009年8月、クレディ・スイスのプライベートバンキング本部の立ち上げに参画し、同社の成長に貢献。同社同部門のプライベートバンカーとして、最年少でヴァイス・プレジデントに昇格、2016年5月に退職。2016年10月に株式会社ウェルス・パートナーを設立し、代表に就任。超富裕層のコンサルティングを行い1人での最高預かり残高は400億円。書籍出版や各種メディアへの寄稿、登録者3万人超のYouTubeチャンネル「世古口俊介の資産運用アカデミー」での情報発信を通じて日本人の資産形成に貢献。医師向けサイトm3.comのDoctors LIFESTYLEマネー部門の連載ランキング人気1位。
当社での役割
超富裕層顧客の資産配分と税務の最適化提案。
特に上場会社創業者の複雑な相続対策や優良未上場企業の組織再編に注力。
同社の代表として書籍の出版や日本経済新聞、週刊東洋経済、ZUUonlineなど各種メディアへの寄稿、投資教育普及のために子供向けの投資ワークショップなどを開催。

<ご注意事項>

  • 当社の所属金融商品取引業者等は株式会社SBI証券、東海東京証券株式会社、エアーズシー証券株式会社です。
  • 当社は所属金融商品取引業者等の代理権は有しません。
  • 当社はいかなる名目によるかを問わず、その行う金融商品仲介業に関して、お客様から金銭および有価証券のお預かりを行いません。
  • 各商品等へのご投資には、商品毎に所定の手数料や必要経費等をご負担いただく場合があります。また、各商品等は価格の変動等により損失が生じるおそれがあります。各商品等への投資に際してご負担いただく手数料等及びリスクは商品毎に異なりますので、詳細につきましては、WEBサイトの当該商品等のページ、金融商品取引法等に係る表示又は契約締結前交付書面等をご確認ください。

[金融商品仲介業者]

商号等:株式会社ウェルス・パートナー

登録番号:関東財務局長(金仲)第810号

[所属金融商品取引業者]

商号等:株式会社SBI証券

金融商品取引業者 登録番号:関東財務局長(金商)第44号、商品先物取引業者

加入協会:日本証券業協会、一般社団法人金融先物取引業協会、一般社団法人第二種金融商品取引業協会、一般社団法人日本STO協会、日本商品先物取引協会

商号等:東海東京証券株式会社

金融商品取引業者 登録番号:東海財務局長(金商)第140号

加入協会:日本証券業協会、一般社団法人金融先物取引業協会、一般社団法人第二種金融商品取引業協会、一般社団法人日本投資顧問業協会、一般社団法人日本STO協会

商号等:エアーズシー証券株式会社

金融商品取引業者 登録番号:関東財務局長(金商)第33号

加入協会:日本証券業協会

ご相談はこちらから
お名前*
お名前カナ*
メールアドレス*
電話番号*
第一希望日*
ご希望のお時間*
第二希望日*
ご希望のお時間*
面談場所*
ご相談を希望するアドバイザー
当日は代表の世古口が同席する場合がございます。
大まかな保有資産額を教えてください。*
ご年収を教えてください
当社を知ったきっかけ*
ご相談内容
利用規約*
上記でご入力いただいた内容は、当社からの連絡や情報提供などに利用するためのもので、それ以外の目的では使用いたしません。
また、その情報は、当社以外の第三者が利用することはございません。(法令などにより開示を求められた場合を除きます)
詳しくは、個人情報規約をご覧ください。
https://wealth-partner-re.com/policy/