はじめに
人生で一番高い買い物といえば、マイホームですよね。
数千万円から数億円の大豪邸を購入する方もいることでしょう。
いずれにしろ、住宅を現金一括で購入できる方は少ないです。
ほとんどの方は、住宅ローンを組んで夢のマイホームを手に入れます。
住宅ローンを組むということは、銀行などからお金を借りるということです。
多額のお金を借りられればその分、立派な住宅を購入できますよね。
しかし、多額の融資を受けても、返済できなければ意味がありません。
確実に返済できる金額を把握した上で、融資を受ける必要があります。
そこで今回は、住宅ローンは年収の何倍が相場なのか?安定して返済を行うためには、何倍が良いのか?について紹介していこうと思います。
住宅ローンは年収の何倍が相場?
住宅ローンの借り入れ限度額は“年収の5倍まで”と聞いたことがある方は多いのではないでしょうか。
2019年の日本人の平均年収は441万円でした。
つまり、もしも年収5倍までの融資しか受けられなければ、2,200万円程度の融資しか受けられません。
2,200万円で土地の購入から建物の建築までとなると、夢のマイホームがかなり質素になってしまいますね。
地方であれば、かろうじて建築できても、都会で2,200万円の住宅を購入するのは厳しいです。
ではなぜ“年収の5倍まで”という言葉が独り歩きしているのでしょうか。
年収の5倍までという数値は、『安定して返済していける“相場金額”』的な意味合いを持っているからです。
住宅ローンは数十年という長期間で支払いを続けなければいけません。
将来に向かって収入が目減りする可能性も否めません。
長い人生を総合的に判断して、返済利率は年収の20%程度が良い。
つまり、年収の5倍までであれば、安定して返済を続けられるということです。
そのため、5倍までしか融資を受けられないわけではなく、受けられる融資金額は各個人によって異なります。
年収の何倍まで融資が可能?
住宅ローンを長期間にわたって、安定的に返済を続けるためには、年収の5倍が相場であると紹介しました。
しかし、必ずしも年収の5倍までしか融資を受けられないわけではありません。
実際には、住宅ローン申込者の年齢や収入、職業や健康状態を総合的に判断し決定されます。
実際のところ、かなりばらつきがあり、はっきりとした情報がありません。
5倍までしか融資を受けられない人もいれば、年収の10倍程度まで融資を受けられる人もいます。
住宅ローン審査は厳しい?
住宅ローンの審査が厳しいかどうかは、各個人の属性によりけりです。
高額な融資を受ける住宅ローンは、審査が厳しい印象をお持ちの方が多いですが、そういうわけでもありません。
多くの場合、住宅ローンにて購入した建物には、融資を行った銀行等が抵当権を設定します。
また、債権者が死亡しても、団信保険から保険金が支払われるなど、他のローンに比較してリスクヘッジを徹底しています。
このため、もしも住宅ローン申込者の健康状態が著しく悪ければ、属性が良くても審査に通る可能性が低くなります。
ただ、団信保険の中でも、ワイド団信など、比較的加入しやすい保険も用意されています。
住宅ローンは長期間返済をしていかなければいけません。
債務者も債権者もお互いに徹底したリスクヘッジが大切です。
まとめ
今回、住宅ローンは年収の何倍まで?というテーマについて、解説してきました。
住宅ローンは、各個人の属性によって大幅に変動するということでした。
ただ、『借りられる=返済できる』ではありません。
たくさんの融資を受けられれば、その分、立派な住宅を建てられることでしょう。
しかし、返済が滞れば本末転倒ですよね。
融資をどれくらい受けられるか?ではなく、毎月どのくらいなら返済をできるか?
ということについて考え、希望融資額を決定したほうが良いです。