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はじめに
ハワイで不動産を購入しようと考えたときに先ず重要になるのは信頼できる不動産エージェントを探すことです。ハワイは日本と19時間も時差が離れておりますし、公用語も英語ですので、母国語である日本語に堪能、かつ投資家にかわって迅速かつ正確に取引ができる不動産エージェントを探すことが非常に重要です。
この記事では、ハワイ州をはじめとするアメリカ合衆国の不動産エージェントの特長や探し方についてご説明いたします。
米国の不動産エージェントとは
日本の不動産売買仲介の国家資格としては宅建士がありますが、アメリカの資格要件は日本と比べて厳格です。また、エージェントはフルコミッションで活動する個人事業主ですので、日本の不動産会社の社員とは大きくことなる様相もあります。
アメリカ合衆国で不動産事業者として売買の仲介をするためには、それぞれの州で不動産事業の免許を受けなければなりません。不動産事業の免許は2つにわけられますが、ひとつはセールスライセンスといわれる免許で、もうひとつがブローカーライセンスというライセンスです。
これらを得るには、まず州が指定した学校のプログラムを修了し、州の試験を受けなければなりません。試験に合格すると、まずセールスライセンスとしての免許が与えられますが、これだけではまだ実務にたずさわることができません。セールスライセンス取得後、他のブローカーライセンスをもつ先輩事業者のもとで3年間業務に携わる必要があります。
不動産取引をする当事者としては、実務経験を着実に積んだ人に担当をしてもらえるので、安心であるともいえます。
売主エージェントと買主エージェント
アメリカでは、いわゆる両手取引、ひとつの事業者が買主側も売主側も代理して不動産取引を完結するということはありません。売主側にも買主側にもそれぞれ不動産エージェントがつくということになります。
気になるエージェントへの手数料ですが、日本ではおおむね、売主側事業者に3%、買主側事業者に3%支払うのに対し、アメリカでは売主のエージェントに6%が支払われます。売主のエージェントはそこから3%を買主のエージェントに分配しますが、当事者サイドからみると、売主のみが手数料を支払い、買主側には手数料がかからないという点が大きな違いになります。
よい不動産エージェントの選び方
実績があり、信頼がおける人
ハワイの不動産エージェントはプロフィール写真や経歴などをウェブサイトに公開していることが多いですので、インターネットリサーチも絞込みには役に立ちます。
数多くの取引実績があり、信頼がおけそうな人を選んだら数人候補者とあってみましょう。高額な不動産取引において重要なのは、その人を信頼できるということと、コミュニケーションスタイルの相性があい相談しやすいということですので、必ず実際にあうことをおすすめします。
ホノルル不動産協会などに加盟しているエージェント
不動産エージェントの協会への加盟は任意ですが、実際はほとんどすべてのエージェントが加盟しています。ハワイの不動産協会としてメジャーなものに、ホノルル不動産協会があります。自主規制や倫理規定など自浄作用もあり、また研修プログラムなども充実していますので、このような協会に加盟しているエージェントを選びましょう。
日本人投資家向けにセミナーや書籍などを提供しているエージェント
ハワイの不動産投資をしている外国人で最も数が多いのは日本人といわれています。ハワイの不動産エージェントも日本人投資家は重要な取引先と考えていますので、日本で参加できるセミナーや書籍などを出しているところも多いです。
日本人投資家との取引経験があるエージェントは、日本語でやり取りが可能であるところがほとんどであり、日本での確定申告や相続についても基礎知識をもったうえで取引をすすめてくれるというメリットがあります。書籍やセミナーなどを参考によいと思ったエージェントには積極的に会ってみましょう。
最後に
いかがでしたでしょうか。ハワイ不動産取引を成功させるのにあたり重要なパートーナーとなるハワイ不動産エージェントについてご参考になれば幸いです。