5億円の資産運用はどこに相談すべき?後悔しないための相談先と運用戦略を徹底解説

「5億円の資産」といえば、一般的に「超富裕層」と呼ばれる水準の資産です。多くの人にとっては想像もつかない金額ですが、事業の成功、相続、不動産売却などを経て、この規模の資産を保有する方は、日本国内で約12万世帯にのぼるといわれています。

しかし、これだけの資産を持つことが、かならずしも「安心」を意味するわけではありません。

むしろ、5億円規模の資産を持つからこそ、「誰に運用の相談をすべきか」「どのようにリスクを抑えながら資産を守るか」といった新たな課題に直面します。

本記事では、

  • 5億円の資産を持つ方が抱えがちな悩み
  • 相談先の候補とそのメリット・デメリット
  • 実際に考えるべき運用戦略の方向性
  • 成功・失敗事例
  • 信頼できる相談先を見極めるポイント

について、詳しく解説していきます。

5億円の資産を持つ人のよくある悩みとは?

「銀行や証券会社に相談しても、どこも同じような話ばかり……」

これは多くの富裕層が感じている共通の不満です。せっかく5億円もの資産があるのに、提案される内容は「毎月分配型の投資信託」や「仕組債」「保険商品」だったり、資産全体を見た計画性のある提案ではない。

「何を信じていいのかわからない」

資産が増えるほど、さまざまな情報が舞い込んできます。銀行、不動産業者、証券マン、保険代理店……それぞれに事情や商品があり、言うことや提案内容も異なります。

「単にセールスしたいだけではないのか」

との考えから、「自分で判断しなければならない」状況に置かれます。

「相続や法人の資産も関わって複雑化している」

5億円規模になると、純粋な運用だけではなく、相続対策、税務対策、資産管理会社の活用、不動産投資なども含めた総合的な資産運用設計が必要です。

つまり、一般的な「資産運用」ではなく、「オーダーメイドの資産運用設計」と支援が求められているのです。

5億円の資産運用、相談先の選択肢

5億円の資産運用、相談先はおもに次の4つに分けられます。

  • 銀行(メガバンク・プライベートバンキング部門)
  • 証券会社
  • 独立系IFA(独立ファイナンシャルアドバイザー)
  • その他の専門家(税理士・弁護士・不動産業者)

ここでは、それぞれに相談するメリット・デメリットを解説します。

銀行(メガバンク・プライベートバンキング部門)

メリット:

  • ネームバリューと安心感
  • 資産の一元管理が可能
  • 信託機能などの活用

デメリット:

  • 手数料や金利で収益を得るビジネスモデルのため、顧客利益とズレが生じることもある

銀行(メガバンク・プライベートバンキング部門)は、何といってもネームバリューと安心感、そして資産の一元管理が可能な点がメリットです。

ただし、銀行には営業上の目標や収益モデルがあるため、必ずしも顧客本位の提案が受けられるとは限りません。

証券会社

メリット:

  • 商品ラインナップが豊富
  • 市場動向に基づいた戦略に強い
  • 海外投資にも対応

デメリット:

  • 売買手数料中心のビジネスモデル
  • リスク商品中心になりやすく、資産全体を考慮した提案が少ない

証券会社は、商品ラインナップの豊富さが大きな特徴です。

また、市場動向に基づいた投資提案も証券会社ならではのメリットといえるでしょう。

ただし銀行と同様、販売手数料を主体とするビジネスモデルのため、必ずしも顧客本位の提案が受けられるとは限りません。

また、証券会社や担当者にもよりますが、資産全体を考慮した提案が少ない点もデメリットといえます。

独立系IFA(独立ファイナンシャルアドバイザー)

メリット:

  • 顧客本位のアドバイス(販売ノルマなし)
  • 税務・法務・不動産まで横断的な資産運用設計が可能
  • 海外資産、債券、法人資産連携などにも強い

デメリット:

  • IFAによって実力・経験に差がある
  • 信頼性の見極めが必要(実績・口コミなど確認を)

 

独立系IFA(独立ファイナンシャルアドバイザー)は、特定の金融機関に所属しておらず、営業目標やノルマがないため、顧客本位のアドバイスが可能です。

また、税務・法務・不動産まで横断的な資産運用設計が可能なため、幅広い相談ができるのは大きな特徴といえるでしょう。

ただし、IFAは対応可能な範囲や実力に大きな差があるのも事実です。

実績や口コミはもちろん、無料相談を受けて「どのような提案がうけられるか」を確認することが重要です。

その他の専門家(税理士・弁護士・不動産業者)

それぞれの分野ではプロですが、総合的な資産設計に関する知識や経験はない場合がほとんどです。相続や節税、法務に関する相談にとどめ、資産運用についてはIFAや銀行、証券会社に相談するとよいでしょう。

資産5億円ならではの運用戦略とは?

それでは実際に、資産5億円を保有する富裕層の方がとるべき運用戦略についてみていきましょう。

インカムゲインと安定性の両立が前提

資産が5億円あれば、年利3%でも年間1,500万円(課税前)のインカムゲインが得られます。無理なリスクを取る必要はなく、「守りの設計」が第一です。

幅広い資産への分散投資が重要

安定運用とリスク低減のためには、幅広い資産への分散投資が重要です。

ここでは参考に、標準的なポートフォリオをみてみましょう。

資産クラス 特徴 割合の例(目安)
外国債券 通貨分散+安定利回り 30%〜40%
国内債券 円建て・安定利回り 10%〜20%
外国株式 成長性・インフレ対策 15%〜25%
オルタナティブ資産(PE・ヘッジファンドなど) 収益機会の分散・高度なリスク分散 10%〜15%
キャッシュ 流動性 5%〜10%

ただし、ポートフォリオは、お客様ごとに資産背景や運用目的、リスク許容度、ライフステージなど、さまざまな要因により異なります。

最適なポートフォリオ構築のためにも、IFAなどプロに相談するのがよいでしょう。

外貨資産の活用と税対策

  • 米ドル建て債券や投資信託、外貨預金よる通貨分散
  • 相続税評価額を抑える不動産の組み入れ
  • 資産管理会社設立による所得の分散や資産承継対策

5億円を超える資産運用では、単なる資産クラスの分散だけでなく、通貨分散や相続税対策、所得の分散、資産承継など、さまざまな対策が必要となります。

資産運用の相談先を選ぶうえで、「これらの対策が可能であるか」は、重要なポイントです。

なお、私たちウェルス・パートナーでは、社内の税理士や各分野に精通した専門家がチーム体制でお客様の悩みやご要望に対応させていただいております。

資産運用から相続・資産承継対策、資産管理会社設立など、ワンストップで対応できますので、ぜひ一度ご相談ください。

実際にあった「5億円資産運用相談」の事例紹介

続いて、実際にあった「5億円資産運用相談」の事例を3つ紹介します。

ケース1:銀行主導での分配型投資信託偏重、年間運用利回りはマイナス

相続で得た5億円を、昔から利用している銀行にすべて預けたAさん。毎月分配型の投資信託を提案され、分配金を受け取っていたが、実態は長期間元本取り崩し状態となっていました。数年で資産は4.2億円に目減りしてしまい、私たちに相談をいただきました。

多くの金融機関が取り扱っている毎月分配型投資信託は、決して万能の商品ではありません。元本を大きく切り崩す結果になるケースも多く、特に資産形成期の運用には向かない商品です。

ケース2:IFAと連携し、外国債券と不動産投資で年利回り4%の安定運用に成功

自社売却で得た資産の運用をIFAに相談したBさん。米ドル建て債券とインフレに強い不動産投資の提案を受け、年間で4%の安定運用を実現しました。

外国債券は安定したインカムゲインが得られる一方で、インフレには弱い商品です。不動産や株式など、インフレに強い資産と組み合わせることで、安定的なインカムゲイン獲得と資産成長を両立させることが可能になります。

ケース3:不動産偏重で資産はあるが動かせない「流動性のデメリット」

5億円のうち、資産の80%にあたる4億円を収益不動産に投じたCさん。表面利回りは6%でしたが、空室や修繕費で実質利回りは3%程度。さらに不動産は売却まで時間がかかるため流動性の面でデメリットがあり、ポートフォリオ見直しが困難になっています。

家賃収入やインフレ対策、相続対策などメリットの多い不動産投資ですが、他の資産と異なり、「売却まで時間がかかる」「流動性が低い」などのデメリットもあります。

不動産に限った話ではありませんが、あらゆるリスクを低減するために、分散投資は重要です。

信頼できる相談先を選ぶチェックリスト

続いて、資産5億円の富裕層の方が、信頼できる相談先を選ぶためのチェック項目を紹介します。

✅ 中立的な立場か?(販売ノルマで提案していないか?)
✅ 報酬体系は明確か?(資産残高ベース or 手数料)
✅ 富裕層支援の実績が豊富か?
✅ 資産全体を把握した提案ができるか?
✅ 長期的な関係性が築けそうか?

まず、中立的な立場か?(販売ノルマで提案していないか?)は、大切なチェック項目です。販売ノルマによる提案は、必ずしも顧客本位の提案でない場合があるためです。

また、報酬体系が明確であるか、富裕層支援の実績が豊富かどうかも重要です。同時に、報酬に見合った運用成果が得られるかどうか、過去の実績を確認することも大切でしょう。

加えて、資産全体を把握した提案ができるか、長期的な関係性が築けるかも重要です。金融機関によっては、転勤や人事異動により、短期間で担当者が変わるケースも少なくありません。資産運用は生涯続くものであるため、特に長期的な支援が受けられるかどうかは大きな問題といえます。

まとめ

5億円の資産運用では、「誰に相談するか」で結果は大きく変わります。銀行・証券会社・IFA……それぞれに一長一短がありますが、もっとも重要なのは、あなたの資産状況や人生設計に中立的に向き合い、長期視点で相談できる「パートナー」を選ぶことです。

すでに資産の一部を動かしている方も、「今の運用は自分に最適なのか?」と立ち止まって見直すことをおすすめします。

資産5億円超の運用相談をご希望の方へ

私たちウェルス・パートナーは、独立系のIFAとして、特定の商品や金融機関に縛られず、資産5億円以上の方々のご相談に中立的な立場で向き合っております。

  • 税理士・不動産専門家との連携による総合的な資産設計
  • 外国債券や外貨建て資産を活用した安定的なインカムゲイン戦略
  • 相続・資産承継対策を踏まえたオーダーメイド運用

まずは一度、無料個別相談にてお悩みやご希望をお聞かせください。

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