ETFとは?仕組みと株式・投資信託との違いを詳しく解説します! 

はじめに

人生100年時代を迎える中で、自助努力による資産形成の重要性が高まっています。しかし、投資初心者はどの金融商品を選べばいいのか迷う人も多いでしょう。

そんな人におすすめなのがETF(上場投資信託)。投資信託に比べて低コストで、少額から投資できるので、初心者でも取り組みやすいと言われています。

この記事では、ETFの仕組みと株や投資信託との違いについて解説します。

ETFとは

ETFとは’’Exchange Traded Fund”の略で、「上場投資信託」と呼ばれています。日経平均株価やTOPIX(東証株価指数)など、特定の指数に連動する運用成果を目指すインデックス型の投資信託です。

さらに、金融商品取引所に上場しているので、株式と同じようにリアルタイムで取引できるという特徴があります。

連動する指数は株式だけでなく、債券やREIT(不動産投資信託)、通貨、コモディティもあります。また、国内だけでなく海外の株式や債券にも投資可能で、2019年時点で235銘柄が上場しています。

出典:日本取引所グループ

ETFのメリット

ETFのメリットを株式・投資信託と比較してみましょう。

分散投資できる

株式投資は個別企業を選んで投資しますが、投資成果は選んだ企業の業績に大きく影響されます。万が一、企業の業績が悪化すれば、株価が下落して大きな損失を被る恐れがあるのです。

一方、ETFはインデックス型の投資信託なので、複数の銘柄に分散投資しているのと同じような効果があります。たとえば、TOPIXに連動するETFに投資した場合、東証1部に上場している2,157銘柄(2019年11月時点)に分散投資しているのと同じような効果が得られるのです。

「すべての卵をひとつのカゴに盛るな」という相場格言があります。これは、卵をひとつのカゴに盛ると、そのカゴを落とした場合にはすべての卵が割れてしまうかもしれません。しかし、複数のカゴに分けて盛っておけば、ひとつのカゴの卵が割れてだめになっても他のカゴの卵は影響を受けないということです。

長期の資産形成においては、分散投資によってリスク回避することが大切です。

保有コストが安い

ETFは、インデックスファンドと同じような仕組みですが、保有コストが安いというメリットがあります。投資信託は販売会社(証券会社や銀行など)、受託会社(信託銀行)、運用会社(投資信託運用会社)の3社に対して信託報酬を支払う必要があります。

信託報酬とは投資信託を管理・運用してもらうためのコストで、保有している間、毎日かかる費用です。一方、ETFは販売会社に信託報酬を支払う必要がないので、保有コストが相対的に低い傾向にあるのです。

リアルタイムで取引できる

ETFは金融商品取引所に上場しているので、株式と同じようにリアルタイムで取引できます。注文方法も指値(価格を指定する)注文や成行(値段を指定しない)注文が使えます。

一方、投資信託は1日に1度算出される基準価額での売買のみとなります。

ETFと株式・投資信託との違いをまとめると、以下のようになります。

 

ETFのデメリット

ETFのデメリットについても確認しましょう。

元本保証ではない

これは、株式や投資信託にも言えますが、ETFも元本保証の金融商品ではありません。購入した価格よりも値段が下がり、損失になることもあります。

最低買付金額は投資信託の方が低い

ETFの売買は1口単位です。決まった売買単位に1口当たりの市場価格を掛け合わせたものが最低買付金額となります。1,000円程度から買える銘柄もありますが、投資信託は100円から購入できる証券会社もあります。最低買付金額は投資信託が低くなります。

分配金が自動的に再投資されない

投資信託の分配金は自動で再投資できるファンドもありますが、ETFはすべて分配します。ETFの分配金を再投資する場合は、手動で買付けする必要があります。

主なETFの種類

国内株式

もっともスタンダードなのは、日経平均株価やTOPIX(東証株価指数)といった国内の株価指数に連動するETFです。日銀が購入していることもあり、1兆円を超えているファンドも多くあります。

その中でも、TOPIX連動型上場投資信託(1306)の純資産総額は10兆円を超え、通常の投資信託も加えた、すべてのファンドの中でダントツのトップです。

国内債券

2017年に国内債券ETFが上場し、国内ETFで主要資産をすべてカバーできるようになりました。

外国株式・外国債券

ETFを使って外国株式や外国債券にも気軽に投資できます。東証に上場している外国株ETFには、米国などの特定の国の株価指数に連動するものもあれば、先進国や新興国・世界全体といったグローバルに投資できるものもあるからです。

外国債券ETFでも米国債などに加え、新興国債券指数や世界中の債券に投資するものもあります。

商品・REIT(不動産投資信託)

金や原油などの商品に投資できるETFもあります。また、不動産の投資信託であるREITを対象にしたETFもあります。REITのETFは分配金利回りが高いのが特徴です。

レバレッジ型(ブル型)

レバレッジとは「てこ」という意味です。原資産となる指数の2倍の動きを目指すように設計されています。

たとえば、日経平均株価を原資産とするレバレッジ型ETFの場合、日経平均株価が2%上昇したら4%上昇するのです。

インバース型(ベア型)

インバースとは、「逆」という意味です。日経平均株価など原資産とは逆の動きをします。たとえば、日経平均株価に連動するインバース型ETF(倍率2倍)であれば、日経平均株価が2%上昇したら、4%下落するように設計されているのです。

まとめ

今回は、ETFの仕組みと株式・投資信託との違いについて解説しました。ETFは株式と投資信託の特徴を持った金融商品です。

インデックスファンドのように日経平均やTOPIXなどの指数に連動することを目指すので値動きがわかりやすいことや、株式のように金融商品取引所でいつでも売買できるという特徴があるからです。

ただ、ETFは元本が保証された金融商品ではありません。過剰なリスクを取らないようにし、長期で安定的な資産形成を目指すようにしましょう。

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